◆肥満
ダックスフンドは、肥満になりやすい犬種。
太ると、脊椎の負担が大きくなるので、椎間板ヘルニアをおこすほか、
関節炎、心臓病、糖尿病などをひきおこす。
適度な運動をカロリーコントロールで、肥満を防止しよう。
◇椎間板ヘルニア
長い胴を短い足で支えるダックスフンドは、脊椎に負担がかかりやすく
椎間板ヘルニアになることもある。
脊椎の骨と骨の間のクッション役の椎間板が飛び出したり
こわれて神経を圧迫し、後ろ足のマヒをおこす。
病気の原因でもっとも、多いのが肥満、過激な運動など。
このほか、高い所から飛び降りるような動作も脊椎を痛めるので、注意が必要。
症状としては、腰のふらつき、歩き方の異変、マヒ、排尿・排便困難、失禁
運動障害などがある。
初期段階では、背中に痛みがあるため、触ると痛がる。
◆耳の疾患
たれ耳のダックスフンドは、耳の病気には、特に注意。
耳がたれて耳あかがたまりやすく、耳ダニ、細菌の感染、皮膚病などから
外耳炎や内耳炎をおこす。
犬は、頻繁に耳をかいたり、耳を振るようなしぐさをする。
早期に発見することが大事。
1、2週間に1度の割合で耳の手入れを習慣づけよう。
また、シャンプーの後は、耳の中の水気をよくとり、しっかり乾かすこと。
◇こんな症状に要注意!!
■歩き方がおかしい
つめの伸びすぎや、足の裏のトゲなど怪我の疑い。
このほか、椎間板ヘルニアや骨折、脱臼、股関節疾患の疑いも。
早めに病院へ
■食欲がない
食欲旺盛だった犬が、急に食べなくなる、また徐々に食べなくなるなど
食欲不振になった時は、内臓疾患や、寄生虫、腫瘍などが疑われる。
このほか、口内炎や口腔の病気も考えられる。
■脱毛する
体の左右対称に抜ける場合は、ホルモン性皮膚炎、円形や楕円上に抜ける場合は、
細菌や真菌による脱毛症の疑いがある。
かゆがり、腰から下にかさぶたがあり、背中の毛が抜けるときは
ノミアレルギー性皮膚炎の疑いが。早めに病院へ
■吐く
犬はよく吐くので、元気で異常がなければ心配はないが、
繰り返し吐く場合は要注意。
胃内異物、胃腸疾患、感染症の初期、中毒などが疑われる。
吐いた物を持って病院へ
■せきをする
気管支炎、肺炎、心疾患、排水腫、ケンネルコーフ
ジステンパーなどの疑い。至急病院へ
■口臭が強い
歯石、歯周病、歯肉炎の疑いが。
歯がグラグラしていないか、よだれが多く出ていないか、
膿が出ていないかをチェックする。
消化器系の病気、寄生虫でも口臭が出る。
■水を多量に飲む
水をたくさん飲み、尿の量が多い場合は、糖尿病、慢性腎機能障害
下垂体機能低下、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など、
ホルモンの病気の疑いが。
下痢や嘔吐を伴うときは、パルボウイルス感染症や
レプトスピラしょうの感染が疑われる。至急病院へ。
メスは子宮蓄膿症の疑いも。
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